センター長挨拶

ライフサイエンス支援センター(Life Science Support Center)は、2003年に旧福井大学と旧福井医科大学の統合をきっかけに開設された総合実験研究支援センターを母体として設立された「生命医科学研究の共通機器センター」です。設立当初は「バイオ実験機器部門」「生物資源部門」「放射線同位元素実験部門」の3部門から構成されていましたが、2025年に放射性同位元素実験部門は役割を終えました。現在は、バイオ実験機器部門と生物資源部門を中心に、生命医科学研究を支える活動をしています。

本センターの使命は、本学が掲げる研究目標「がん,発達障害や認知症,アレルギー・免疫疾患等の様々な疾患の克服を目指した先進的研究とともに、新たな医療技術の開発や地域医療の向上を目指した研究の推進」を支援することです。その最終的目標は、生命医科学研究の発展を通じて社会に貢献することにあります。加えて、教育機関や地域企業との連携や活動を通じて、福井県の教育・産業の発展への貢献にも取り組んでいます。

日本の科学研究力や技術力は、近年国際的に低下していると指摘されています。その背景には研究者数の減少、研究時間の不足、研究費の停滞といった課題があります。ライフサイエンス支援センターでは、こうした課題に少しでも応えるべく、最先端の研究機器や設備を共同利用できる環境を整備するとともに、専門性の高い実験や解析も受託しています。

「福井から世界へ」-本センターは、福井の地から世界の医学・生命科学に新しい発見を届けられるよう、研究者の挑戦を支え続けます。

今後とも、皆様のご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

ライフサイエンス支援センター長 青木耕史